京都観光ガイドの現場からヒトコマをお届け。
ほっこりする話や、タメになる話や、どうでもいい話など...
「清水寺」はなぜ「きよみずでら」なのか?
神社仏閣の名前は難しい漢字だったりして読み難いものがあります。
しかし、京都でも超人気観光地である「清水寺」は比較的平易な名前です。
しかしながら「しみずでら」でもなく「せいすいじ」でもなく、なぜ「きよみずでら」なのでしょうか?
今回は修学旅行の生徒さんと清水寺にきた際のヒトコマです。
私:あそこで水が3本落ちているのが「音羽の滝」です。
生徒さんA:おぉ、これかぁ!
よし、よし、さっそく並ぼう!
生徒さんB:ガイドさん、行ってくるから俺らの荷物の番、ヨロシクッス!
生徒さんC:えっーと、学業はどの水だっけ?
生徒さんA:一番右だろ。
生徒さんB:真ん中さ。
一番右は恋愛だって。
私:いやいや、どれも一緒だよ。
生徒さんC:ちゃいますよ、ガイドさん!
俺らちゃんとネットで調べて来てるっス。
私:まぁ、ネットにはいろいろ書かれているかもしれないけどねぇ。
ほら、あそこの貼り紙見てご覧よ。
生徒さんA:ありりぃ、そうなんだ...
だとすると、何に効果があるの?
私:それは、何でも良いよ。
心にあることを一つだけ選んで、お不動様にお願いしてみたら。
ネットやSNSが今ほど普及する前からも、音羽の滝の3本の水の効能については諸説紛々...
でも、それらの説のほとんどは「友達の友達から聞いたんだけど」類なのでした。
清水寺の方も、同じような質問をされ困って貼り紙を出すに至ったと推察いたします。
ちなみに、音羽の滝に関する清水寺の公式説明はこちらです。
私:この音羽の滝の水、ただの水ではなく霊水なので、現在でも修行される方がいるんですよ。
この霊水は身も心も清めてくれるのです。
なので「清める」水だから「きよみず」。
そして、音羽の滝が起源の寺なので「清める」水の寺、「きよみずでら」なのですね。
生徒さんB:なるほど、それで「しみずでら」ではないわけだ、ガッテン!