令和七年(2025年)2月(如月)の京都から

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令和七年(2025年)2月4日(火)の話題

今日の話題は「曜変天目」です。

静嘉堂文庫美術館(東京・丸の内)(東京・丸の内)は曜変天目茶碗を展示すると伝えています。

曜変天目茶碗...

全世界に3椀しかなく、それら全てが日本にあるという超一級国宝。

その中でも最高傑作と言われている「稲葉天目」が静嘉堂文庫美術館で展示されます。

この曜変天目茶碗は常設展示ではないので、こういう機会でしか実物を自分の目で確かめることができません。

可能であれば是非ご予定してください。

いくらデジタルが進んでも、実物を目の当たりにする衝撃はなかなかのものです。

曜変天目茶碗そのものについては、あらためて触れません。

(本当は山ほどしゃべりたい...)

全世界に3椀しか実在しないと、書きましたが、実は微妙なものがもう1椀。

MIHO MUSEUM所蔵で加賀藩主前田家に伝えられたものです。

ただ、曜変が内面の一部に限られているため通常は曜変天目茶碗として数えられていません。

そして、今日お話ししたいのが

幻の曜変天目茶碗

例の本能寺の変の際に開かれていたとされる茶道具自慢大会。

そこに織田信長の御自慢の曜変天目茶碗も展示されていたという記録が残されています。

そして本能寺の変の際の火災で焼失したと...

ただし、

ただしですよ!

本能寺発掘調査では、火災はごく限られた部分だったことが確認されています。

ボヤ程度?

そうなると、織田信長はどうなったのかさらに謎が深まるわけです。

織田信長の曜変天目茶碗もどうなったのでしょうか?

持ち去った誰かが今もどこかで愛玩しているのかも...

令和七年(2025年)2月3日(月)の話題

今日の話題は「茶筅(ちゃせん)の穂」です。

茶筅とは抹茶をたてる際に、攪拌する茶道具です。

宇治茶の栽培・製造・販売をされているお茶屋さんが、茶筅が入手困難であると伝えています。

最初におさらいです。

微細な粉末のお茶が抹茶で、茶碗にいれて熱湯で攪拌していただきます。

独特の味わいがあるため最近はスイーツなどにもよく使われています。

急須に入れて飲むお茶は煎茶、一般的には緑茶、日本茶といえばコレですネ。

抹茶と煎茶は製造方法が違います。

  • 抹茶:茶葉を乾燥、茎など除去したもの(碾茶)を石臼で微細な粉末にする
  • 煎茶:茶葉を蒸し、揉みと乾燥を繰り返す

抹茶にはいただき方に2種類あります。

  • 濃茶:茶会のメインで、ドロドロに濃く、攪拌するではなく「練る」といいます
  • 薄茶:一般的に飲む抹茶がこれで、茶道では「お薄(おうす)」といいます

煎茶は急須で淹れて飲みますが、煎茶そのものにバリエーションが豊富です。

  • 番茶:一般的には夏以降の茶葉で作った煎茶
  • くき茶:茶葉のくきを除去してないもの(茶柱が立つのはコレ)
  • 粉茶:煎茶を細かく砕いたもの(抹茶ではありませんよ)

他にも煎茶を二次加工したお茶もあります。

  • ほうじ茶:煎茶を焙じたもの
  • 玄米茶:煎茶に米を加えて焙煎したもの

ホテルなどにあるインスタント緑茶は、煎茶を淹れたお茶をフリーズドライ加工したものです。

ちなみに

日本茶は蒸したり乾燥させて発酵を止めています。

半発酵にしたお茶は中国茶のウーロン茶やプーアール茶です。

完全発酵させるとご存じ紅茶でした。

今日は茶筅の穂について話をしたいので、お茶についてはここまでとします。


茶筅は抹茶を攪拌する際に使用する茶道具の一つです。

茶筅は、先が細かく割かれていますが、これを「穂」といいます。

茶筅については、その独特な形状含め話のネタの宝庫ですが、今日は穂の数に絞ります。

穂の数が多ければ、つまり茶筅の先が細かければ、抹茶をイイ感じに攪拌できそうですよネ。

でも、穂の数が多ければ良いというものでもないのがヤヤコシイところです。

何本が適切かは人によって様々で、うかつなこと言うと後で叱られそうです。

でも敢えていうなら、70本から80本が多く使われているでしょうか。(私は80本使ってます)

ただ70本以上の穂先の茶筅を作るには、本当に職人さんの技が必要だそうです。

最近は職人さんの数が少なくなっていることに加え、材料の竹材が入手困難なのだそうです。

竹も「年なり」といって、よく育つ年もあれば、あまり育たない年も周期的にあるのだそうです。

笹も何年かに一度、花を咲かせるとか聞いたことがあります。

昨年はお米が市場に出回らなくなって困ったことがあり、現在でも価格は高止まりですよネ。

自然というものは人間の都合良くにはいきません。

そして、

茶筅は消耗品です。

使っていると穂が伸びきったり、折れたりしますし、持ち手の竹が割れたりもします。

茶筅の流通状況や環境が改善されることを祈るばかりです。

・・・・・・・・・・・・

茶筅の穂の数には面白いネタがあります。

と、まだ茶筅の話が続くのですが...

江戸時代には

  • 80本以上:大名が使うもの
  • 120本:将軍が使うもの

だったのだそうです。

もともと茶道具は高尚で高価なものでしたし、穂の数の多い茶筅は作るのも難しいものだったということかと。

120本の茶筅と言ったら、もう工芸品ですネ。

抹茶を攪拌するには、やはり穂の数が多くないとなかなかイイ感じにできません。

120本もあれば(私は使ったことありませんが)、いかにもイイ感じに攪拌できそうです。

ですが、身分制度のない現代ですが面白いことに

  • 80本:茶道上級者
  • 80本以上:初心者

なのだそうです(諸説あり)。

そのココロは

  • 80本くらいの茶筅では、そこそこの技量が無いと抹茶を上手く攪拌できない
  • 80本以上の茶筅では、それほど技量が無くてもイイ感じに攪拌できる、すなわち初心者向け

つまり120本の茶筅を使っている人は「お金があるんだゾ」、「将軍様と同じだゾ」と、ドヤ顔しているわけではなく、

むしろ「まだまだ初心者です」と謙遜しているのだそうです。

私はといいますと

120本より80本の茶筅の価格が安い...というシンプルかつ悲しい理由です(涙)。

茶筅の穂の数一つにしても、イロイロあるもんですねぇ。

令和七年(2025年)2月2日(日)の話題

今日の話題は「あいりき」です。

今年は節分会が今日2月2日、しかも日曜日。

節分の話題を期待された方には申し訳ない次第です。

今夜のローカルメディア(NHK京都放送局とかKBS、京都新聞など)はどこの節分会を取材、配信するか楽しみです。

さて、

今日の話題の「あいりき」...

勘の良い方や御朱印めぐりのお好きな方はすでにご想像されている通り

のことです。

もちろん「あいりき」と読みます。

柳谷観音こと楊谷寺では「愛力」御朱印の授与について伝えています。

楊谷寺の御朱印では「愛」の漢字の冠部分で

アルファベットのLOVEが隠れています

と意匠を凝らしています。

と思われた方、甘いデス。

と思われた方、あなたも甘いデス。

御朱印には、多くの場合に参拝した御本尊様をお書きいただく場合が多いですよね。

楊谷寺ですとご本尊が「十一面千手千眼観世音菩薩」ですから

  • 楊谷寺
  • 柳谷観音
  • 柳谷大悲殿

などと書かれます。

奥の院ですと

  • 奥之院大悲殿

眼力稲荷社ですと

  • 眼力稲荷社

などなど。

では「愛力」は?

愛染堂の

  • 愛染明王

を象徴している、と言うことになります。

なのですが、ここで終わらないのがこのサイトのシツコイところ、じゃなかった良いところ。

「あいりき」ですが、実は石で彫られた天邪鬼のことなのです。

公式情報をいろいろ調べたりもするのですが、

唯一確認できるのは楊谷寺公式サイトにあるこの記載です:

愛染堂 あいりきさん

愛染明王が祀られており、男女和合・夫婦円満等にご利益があります。
愛染明王はその手に弓矢を持ち、キューピットのように人々の心にを結び付けてくれると言われています。
愛情と情欲をつかさどっていますので、縁結びや夫婦円満などにご利益があります。
愛染堂の前には石版を背負わされている天邪鬼がいて、「あいりきさん」と呼ばれています。
ハートのベンチも置いておりますのでご休憩にどうぞ。

《ご利益》 男女・夫婦間の様々な問題(特に性愛など)の解決
《お参りの仕方》 頭をなでつつ願いを告げる。

お参り・ご利益めぐり・みどころ | 京都 眼の観音様 ~柳谷観音 立願山楊谷寺~

多くの方は「愛力」は「愛染明王」のことだと素直に考えられていると思います。

それでもガイドさんや参拝者の中には

とドヤ顔で説明する方を時折お見掛けします。

ん~、どういうことなんでしょう?

私個人的には以下のように受け止めています。

  • 「愛力」は愛染明王のこと
  • 「あいりき」は天邪鬼のこと

という愛染明王の声が聞こえてきそうな気もしますネ。

でも、なんでこんなヤヤコシイことになっているかと言うと理由があるのです!

それはこの天邪鬼にはある特殊能力があるからなのでした!

いやいや、そこまで深読みされませんように。

はい、でもここからは年齢制限のお話。

未成年の良い子は読んではいけませんよ。


上記楊谷寺公式サイトに

とありますでしょ。

そして

ともあります。

ですよねぇ...

この天邪鬼は参道からは背中しか見えません。

そこで愛染堂の前まで行き振り返って、天邪鬼を見ると何やら大きな男性のシンボルが上を向いています。

あぁ、こういうことだったのか...

ということで、男女・夫婦間の様々な問題(特に性愛など)の解決するためには

ということなのでした。

頭ですよ、天邪鬼の頭!

変なところをなでないでくださいネ。 

令和七年(2025年)2月1日(土)の話題

今日の話題は「限定御朱印」です。

今日から2月。

ですが、いきなり来月のお話。

随心院では小野梅園開園記念の限定御朱印を来月授与すると予告しています。

と思われるのも、ごもっとも。

でも、この限定御朱印スゴイんです。

何と「友禅印刷」...と、これだけでもスゴイのに「梅の香り」まで付いている!

しかも授与されるのは

令和7年3月8日・9日の2日間限定

でしょ、でしょ。

デザインもフェミニンでイイ感じの超・超限定御朱印。

こんなステキな話...来月まで待てっこないじゃないですか。

2月はうれしい話題でスタートです。

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