2024年(令和六年)1月の京都から

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京都で現役の観光ガイドをしております。

「京都の御朱印めぐり」トップページに日々の京都に関する話題を掲載しています。

ネタとしては誤解や誤り、偏向を避けるため行政、神社やお寺の公式サイトや公式SNSを引用する形にしています。

こちらに月別にまとめておくことに致しました。

※商品やお店の話題になることもありますが、#PR(商品紹介)などの広告活動は一切しておりません。

月刊京都2024年1月号「京都の御朱印めぐり」特集号!

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京都御朱印めぐり(観光ガイドの話題)(@GoodsWeb) / Twitter

JR東海「そうだ 京都、行こう。」の2024年1月カレンダー

毎月配信されるカレンダー。

2024年1月版は建仁寺の法堂天井画「双龍図」。

龍と言えば京都のたくさんのお寺に描かれていますので、選ぶのに悩まれたことと思います。

2024年(令和六年)1月31日(水)の話題

1月31日は「五節の舞」の話題。

先日NHK大河ドラマ「光る君へ」の第四回「五節の舞姫」が放映されました。

「五節の舞」といっても舞自体を楽しめるのは番組の最後数分だけでしたが...

この「五節の舞」、どうせドラマだからテキトーなんだろうと思われる方もいらっしゃるかと思います。

でも平安時代ではなく大正時代ですが「五節の舞」の写真が残されています。

けっこう姿かたちはそのまんまですネ。

そんな「五節の舞」の世界に私たちも浸ることができるそうです。

撮影舞台に入ってみれるわけではありませんが仮想体験できるそうです。

是非体験したい💛です。

イベント詳細・申込(大河ドラマ「光る君へ」VR体験イベント) | イベント・インフォメーション | NHK(日本放送協会)

日時は今週末の2024年2月3日(土)午後1時から4時まで

 「えっ、節分じゃないか」

場所はNHK奈良放送局

 「ん..奈良?」

 「なんで奈良?」

私に聞かないで...

きっと、奈良漬のようにどっぷりと平安時代の世界に漬かることができるからですよ(←ウソですけど)。

ところで、NHK大河ドラマ「光る君へ」の第四回「五節の舞姫」ですが、ネットでは放送のキャプチャ(静止画や動画)が溢れています。

個人や記事制作グループの方が気軽に掲載されているのかもしれません。

しかしこれはれっきとした著作権違反となります。

自由に使えるのはNHK自身か使用許諾を受けている場合のみ。

もう一度見てみたい方は、怪しいサイトは見ずにNHKの配信サービスをご利用下さい。

2024年(令和六年)1月30日(火)の話題

1月30日は平安京の話題。

この平安京の模型(ジオラマ)は平安京創生館というところにあります。

京都市民には京都アスニーがあるところと言った方がわかりやすいです。

というのは京都市民でも関心のない方は行ったことどころか聞いたこともないからです。

でも、市街地(丸太町通り)にありますので、是非一度はお越しください。

ここではスタッフの方(人材センター派遣?)が常駐していて説明もしてくれます。

なのに入場無料

この機会にぜひ。

ただし、注意が必要なのは平安京の模型と言っても、かなりの長い期間の建造物が一堂に会しています。

なので、悪く言えばごちゃ混ぜ。

例えば藤原道長の邸宅があるのに当時は存在していなかった寺院もあるという感じです。

もちろん桓武天皇が平安遷都した際の平安京に道長の邸宅があるはずもない...ということです。

ところで、NHK大河ドラマ「光る君へ」の放送が始まって4話、つまり1か月経過しました。

視聴率的にはすでに危機的状況であり、ネットなどではテコ入れ(マーケティング)的な記事が目につきます。

(「映像美がスゴイ」、「驚きの撮影秘話」、「脚本がこれまでとレベチ」とか)

自動車や健康関係商品とかでは常態化している商法です。

ところで、

「光る君へ」ご覧いただいている皆様はいかがご感想をお持ちでしょうか?

私的にはNHKの制作側や出演者側は、視聴率や世間の評判を気にしていないような印象を受けています。

やりたいようにやっている...

みたいな。

きっと最初から大河ドラマという看板が通用する時代ではない、視聴率的なものは厳しい、だから敢えて目指さない、みたいに腹をくくっているのではないでしょうか。(←個人的な推測です)

音楽で言えば、音楽をやる側が、CD何枚売れたとか、コンサートで何人入ったとか、

つまりどれだけ儲かったかには関心がなく、やりたい音楽をやるんだ、みたいな感じでしょうか。

まぁ、それだと本人は気持ち良くても所属事務所や関係業者はたまらないんですケド。

閑話休題:

藤原道長の邸宅跡ですが公式には「土御門第跡」。

あの紫式部日記の冒頭部分

の土御門殿です。

その場所は何と京都御苑の中にあります。

大宮御所の北門の斜め正面に碑があります。

ここがあの土御門殿なのかぁ、と、なぜか感嘆...

そして京都御苑の中にはもう一つスゴイ場所が!

「枇杷殿(びわどの)跡」

ここには平安京の内裏が火事になった際に、一条天皇や中宮定子、清少納言がこちらにいたということです。

まさにここに!です。

すっ、凄すぎませんか!

ひょっとしたら、ですが、彰子や紫式部もいた可能性もあるそうですよ。

(清少納言と紫式部の出仕は同時期ではなく多少前後したらしい)

平安時代文学好きには、思わず気を失ってしまいそうな場所です。

ところが!

この「枇杷殿跡」、京都御苑内に置いてあるパンフレットに記載がありません。

「土御門第跡」は記載あるのに、です。

なんで?

「枇杷殿跡」はこちらです:

とにかく京都御苑、恐るべし、です。

それと忘れていけないのは京都御苑、京都御所、すべて入場無料です。

京都御所では入場の際セキュリティチェックがあります。

空港の手荷物検査の簡易版みたいなヤツで、バッグの中など確認されます。

ここでガイドはお約束の一言:

「皆さん、刃物やピストルはここに置いてお入り下さいネ」

たまにウケなくてスベルこともあります。

そんな時は

「皆さん、滑らないように気を付けてお入りください」

と粘ってはみるのですが...(涙)

2024年(令和六年)1月29日(月)の話題

1月29日は節分の話題。

節分とは言っても奈良の春日大社の万燈籠の話です。

春日大社と言えば普通本殿には参拝できませんので万燈籠か鹿になってしまいます。

しかし節分だけは万燈籠に灯が燈り素晴らしい体験をすることができます。

京都の御朱印のサイトで奈良の話をするなよ、なんですが

実は京都人は奈良観光大好きなんです。

ここからは私個人的な見解ですが:

平安時代に我が世の春を謳歌した藤原氏も、氏神様は春日大社、氏寺は興福寺、ということで京都奈良を頻繁に行き来していました。

現在放映中のNHK大河ドラマ「光る君へ」でも出てくるかも...デス。

さらに、どこまで真実かは置いておいて、平安時代にも都を奈良に戻そうと検討されたことがあったとか...

何かにつけて京都と奈良って、性格は全く違いますけど市民的には親近感が高いのです。

リニア新幹線では意見が分かれてますけど、政治がらみは市民感覚と別なので。

2024年(令和六年)1月28日(日)の話題

1月28日も山焼きの話題の続き、といいますか結果の話です。

昨日おこなわれた奈良の若草山の山焼きが無事に済みました。

以下も春日大社が連続投稿。

写真もコメントもお見事です。

まだまだ寒いですが、こうした年中行事を一つ一つ経てゆくたびに

「いよいよ春になっていくのかなぁ」

と、気持ちが変化していきます。

京都、奈良に限らず、日本の年中行事...いいものですね。

2024年(令和六年)1月27日(土)の話題

1月27日は文化財防火デーの話題。

最近京都市内のあちこちで防火訓練が行われています。

「なんで?」

それは毎年1月26日が「文化財防火デー」だからです。

世界最古の木造建造物である法隆寺金堂が炎上して壁画を焼失した日が昭和24年1月26日だったのです。

それで「文化財防火デー」が設けられ、それにあわせて各文化財で消火訓練が行われているということです。


と、ここまで防火の話をしておきながら何ですが...

今日1月27日は奈良の「若草山山焼き」の日です。

山焼きどころではない、花火もあがります。

京都人も大勢の方が「若草山山焼き」と3月の「修二会」つまり「二月堂のお水取り」にお邪魔します。

なので、特に帰りの時間となる夜の近鉄京都行は混雑します。

少し足を延ばしてJR奈良駅に行く方が無難かも。


話が長くなりますが...防火の話題ですので花火についても一言。

今日の若草山の山焼きに限らず、日本各地で花火大会って盛んですよネ。

野球だってホームランで花火が上がります。

でも、京都市内で花火って見かけます?

無いですよネ。

「何で?」

ここから先は個人的見解です・・・・・・

鴨川で花火大会があった時代(昭和29年)。

五山の送り火の日にあわせ盛大に花火を上げていましたが、こともあろうに火の粉が京都御所に!

(落下傘花火だと言われています)

小御所が全焼するという大事件が発生!

以来、京都市内で花火を上げることは厳に慎む...という気運が醸成されて60年以上経た今日に至っている。

のではないかと思いますデス、ハイ。

2024年(令和六年)1月26日(金)の話題

1月26日は生け花の話題。

明日からの今週末、北野天満宮では生け花を楽しめるそうです。

しかも無料!

寒いですがこの機会に是非。

ご存じのように池坊発祥の地は六角堂。

そこのスタバではコーヒーだけでなく、池坊の生け花を愛でることもできます。

スタバと言えば、清水寺への三年坂にあるスタバは海外観光客にも有名。

景観条例があることもありますが、京町屋の造りで看板はモノトーン。

京都人ですら、ここがスタバだと気が付かない人がいるくらい。

店内は和室になっており、畳に座ってコーヒーやスイーツをいただきます。

ただし、いつも混雑しているので座席確保は至難の業...

2024年(令和六年)1月25日(木)の話題

1月25日はコーヒーの話題。

京都人はコーヒー大好き。

いつも宇治茶飲んでるわけありませんよ(キッパリ)!

京都市内には喫茶店やコーヒー販売店がたくさんあります。

今日は日本最古のコーヒー店のコーヒーを京都御苑で飲めるという話。

京都御苑の中立売休憩所の公式SNSで度々紹介されています。

かくなる私も1月20日に飲んだばかりです。

この放香堂のキッチンカー、まさに神出鬼没なんです。

どこにいるのか知りませんでしたが、1月20日はたまたま通りがかった中立売休憩所の近くにいました。

キッチンカーがどこにいるのかはインスタ見ればわかるそうです。(今日初めて知りました)

日本最古のコーヒー店ということについては放香堂の公式サイトでご確認下さい:

放香堂加琲 | 日本最古のコーヒー店、神戸・元町に復刻 (hokodocoffee.com)

明治に開港した神戸でコーヒー豆を輸入したことから始まったそうです。

現在でも昔のままインドのコーヒー豆を石臼で挽いて淹れてくれます。

1月20日に飲んだ際は「フタ、どうしますか?」と聞かれてフタしてもらい帰宅する間に楽しませていただきました。

部屋まで持ち帰ったコーヒー

味は...

たぶん使われているインドのコーヒー豆はロブスターではないかと思います。

そういう味わいです。

アラビカ(モカとかキリマンジャロとか)のストレートを愛飲されている方ですとちょっと雑味が気になるかも。

2024年(令和六年)1月24日(水)の話題

1月24日は西洋建築の話題。

京都市内には意外なほど明治以降の西洋建築物が多く残されています。

第二次世界大戦(太平洋戦争)での空襲被害が少なかったことが大きいと思います。

その中でも異彩を放つのが「本願寺伝道院」です。

西本願寺の正面の一本通りを入ったところにあるので、その存在に気が付かない方も多いかもしれません。

でも一目見ると、その独特な雰囲気に圧倒されてしまいます。

私など、最初見た時はイスラム教関係の建物かと思いました。

その「本願寺伝道院」内部を拝見できる貴重な機会、是非一度ご覧下さい(内部は意外と普通ですけど)。

ところで西本願寺も東本願寺も御朱印授与はされておりません。

・・・・・・・・・

さて、京都は空襲被害が少なかったと書きましたが、

「京都は文化都市だったから空襲にあっていない」と誤解されていることがあります。

京都も他の都市同様に空襲を受け始めましたが、途中から京都市街への空襲が止まりました。

それは...原爆投下第一候補になったためです。

アメリカが国家予算を傾けて開発した原爆の効果を把握するために、現状維持させておく必要がありました。

その後、広島に投下されるまでに、第一候補から外れたり、再度第一候補になったり。

いずれにしても原爆投下当日、京都上空は悪天候でしたが広島上空は晴れていました...

2024年(令和六年)1月23日(火)の話題

1月23日は愛宕神社の話題。

京都市民から熱心な信仰を集めている愛宕神社。

その信仰の熱量はご存じないと思いますが、知る機会があればきっと驚かれると思います。

その愛宕神社の月次祭が1月23日。

限定金亥御朱印が授与されます。

あのぉ...

あえて書く必要もないとは思いますが、今年は辰年です。

亥年ではありません、念のため。

では何でイノシシ?

イノシシは愛宕神社では神の使いなのです。

また、愛宕神社の中興の祖は和気清麻呂なので、この辺もイノシシと関係しているようです。

それにイノシシって、火災封じでも祀られていますよネ。

イノシシは、火元があると体をこすりつけて火を消すのだそうです。

・・・・・・・・・

さらに念のためですが、

火災封じであまりに有名な愛宕神社ですが、水難封じで河童のお守りも授与されています。

あの山の上で水難?(驚愕!)

・・・・・・・・・

もっと不思議なこともあります。

愛宕山は、昭和初期から太平洋戦争まで日本有数の一大観光地だったのです!

ケーブルカーで山頂まで行けて、ホテルも遊園地もスキー場まであったそうです。

現在の信仰の山、愛宕山からは信じ難い過去です。

まさに黒歴史...

こんなこと書いてると愛宕神社からお叱りを受けそうなのでこの辺で...

(愛宕山、愛宕神社を崇拝される皆様、どうかお許し下さい)

2024年(令和六年)1月22日(月)の話題

1月22日は節分の話題。

京都市内の各神社仏閣では、今週には節分の詳細が出揃います。

京都市民の場合、多くの方は毎年の行きつけであるお近くの神社仏閣に行かれます。

一方、吉田神社、平安神宮などの有名どころでは大勢の観光客の方がいらっしゃいます。

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