京都観光ガイドの現場からヒトコマをお届け。
ほっこりする話や、タメになる話や、どうでもいい話など...
スズメって、食べ物だっけ?食べて良いものだっけ?
以前は伏見稲荷大社の参道でしか見かけなかったスズメの焼き鳥(姿焼き)。
最近は「京の台所」から「食べ歩きの通り」に変貌しつつある錦市場でも食べることができます。
今回はスズメを食べる話です。
私:さて、伏見稲荷大社への参拝が終わりました。
今度は京阪電車で、次の目的地の三十三間堂に向かいましょうか。
京阪の伏見稲荷駅に向かう参道は、お土産屋さんや食べ物屋さん、出店がたくさんありますね。
生徒Aさん:ちょっとガイドさん!
あのお店で焼いてるの...ひょっとしてスズメ?
私:ひょっとしなくてもスズメですよ。
生徒Bさん:うぇ~っ!マジィ?
私:伏見稲荷大社は先ほどお話したように、もともとは稲作に関係していたわけですよ。
ですから稲の穂をつついたりする鳥は、害鳥ということになってしまう訳です。
生徒Aさん:だから...食べちゃうの?
私:...ですね。
生徒Bさん:スズメって、食べ物だっけ?
食べて良いものだっけ?
私:食べて良くありませんね、一般的には。
スズメを捕るカスミ網などは法律で使用が禁止されています。
なので、特別に許可された業者によって提供されている訳なんです。
生徒Aさん:京都って「特別に許可されている」っていうの多くないですか?
私:そういう感じがするかもしれませんが、京都だからということでもないんですよ。
生徒Bさん:ところで、スズメって食べて美味しいんですか?
私:うーん、どう答えても差し障り有りそうな...
ノーコメントにさせてくださいね。
良かったら、食べてみますか?
皆さんの学校は、食べ歩きでなければ(その場で食べれば)OKということなので。
私のガイド歴で、スズメを食べて美味しいとコメントされた観光客の方、修学旅行生は皆無です!
しかしウズラだと、そこそこ美味しいようです。
ちなみに、日本のスズメが一番高価です。
ついで輸入スズメ(ベトナムなどの東南アジア産)。
次にウズラですが、値段が安くても食べられる肉の部分がスズメと比較にならないほどあります。
まぁ、店頭で焼いているのを目にすると一目瞭然なんですが...ちょっとグロイですネ。
私:どう?
生徒Cさん:なんか骨とスジばっかで、味がないっす!