2024年(令和六年)8月の京都から

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京都で現役の観光ガイドをしております。

個人ではなく京都市観光協会会員ガイド団体に所属し活動しております。

(つまりシフト制の請負ガイド)

本サイトのトップページに日々の話題をブログ形式に記載しております。

ネタとしては行政、神社やお寺の公式サイトや公式SNSを引用する形にしています。

理由は誤解や誤り、偏向を避けるためです。

自分自身で取材して正しいと思っても、間違いや勘違いもありますので。

月刊「京都」2024年8月号

月刊「京都」2024年8月号の特集は「名庭で楽しむ涼と味覚」。

月刊「京都」2024年8月号<名庭で楽しむ涼と味覚> 雑誌 京都 庭園  重森三玲 寺社仏閣 スイーツ グルメ 穴場 京都観光

月刊「京都」2024年8月号
特集内容
●涼を感じる 禅寺の名庭でくつろぐ
●仕掛けに感嘆する美しい庭
●名庭園を眺めながら食事を楽しむ
●スイーツを味わいながら庭園鑑賞
●社の名庭をめぐる
●庭園作家を知ろう
●京都 五山送り火 夏の夜空を染める京の伝統行事

2024年(令和六年)京都の御朱印めぐり

Twitterでも京都の話題をご紹介

御朱印サイトと関係しない話題などはこちらだけでご紹介しているものもあります。

2024年(令和六年)8月29日(木)の話題

今日は台風10号の話題。

先ほど鹿児島県に上陸したそうです。

先週台風10号発生時の予想では、今週頭に関東方面に上陸し今頃は北海道周辺の海域で消滅していたハズ。

それが今日、しかも九州に上陸することになるとは...

毎日変わる予想進路で、予定を変更されたお客様が、再度の予定変更せざるを得ない状況です。

私が謝ってもどうにもならないのですが、ここ数日お客様に謝り続けています。

この先どうなるかわからないことしかわかりません。

【追記】

最新予想進路を見たら、何と京都へスイーパー!

こんなことってあります?

時期的に言って、進路的に言って、これ崇徳天皇(崇徳院)の祟りですよネ...

お亡くなりになったの旧暦とは言え8月26日頃だと言われてますし、暗殺説まであるじゃないですか。

しかもお亡くなりになった讃岐から京都目指してますやん...

怖い怖い...

この台風10号、「サンサン」なんてコードネームらしいですが、

「崇徳院」...ですよネ。

こんなこと書くと不謹慎かもしれませんが

もしですよ、

もし、この先九州大宰府周辺を通過して讃岐に向かったら、

日本三大怨霊の菅原道真、崇徳院の二大怨霊パワーを秘めてしまいます!

京都に大災害をもたらすに違いない。

これは北野天満宮と白峰神宮にお願いに行かねばなりますまい。

どうか、お鎮まり給え。

2024年(令和六年)8月28日(水)の話題

今日は二条城本丸の話題。

本丸御殿公開記念の限定版入城記念符が登場!

「御常御殿」デザイン入りとのことですが、葵の御紋が金色に輝いています。

ここでも、何回も愚痴っているのですが

現在の二条城に残されている紋は皇室の離宮たる証の「菊の御紋」です。

なので二条城関連グッズや入城記念符は菊の御紋にして欲しい...

そうは言っても、二の丸御殿は現在日本で唯一の江戸時代の御殿。

入城記念符に葵の御紋を付けたい気持ちも良く分かります。

まぁまぁ、仕方ありませんがな、と諦めてもいます。

しか~し!

今回の本丸御殿は事情が違います。

明治時代に二条離宮となってから、本丸跡地に宮家の建物を移築したものです。

なので本丸御殿跡地にある「御常御殿」なのです。

さすがに、ここに葵の御紋は無理筋が過ぎます。

何故なのでしょうか?

ガイド仲間では

「菊の御紋に使用制限があるからじゃねぇ?」

という意見も。

でも、それなら二の丸御殿の菊の御紋を葵の御紋に戻すべきですよネ。

そしたらスッキリします。

あと、京都市内の文化財や施設で菊の御紋はよく見かけるのも変な話になります。

京都御苑の売店のお土産にも菊の御紋がいっぱいありますヨ。

もし使用許諾が必要であれば、京都市は正々堂々許諾を取って欲しいなぁ。

入城記念符などに菊の御紋を使うのは不敬にあたるのかな?

でも、「御常御殿」に葵の御紋というのも十分不敬な気がしてきました...

2024年(令和六年)8月27日(火)の話題

今日は事件の話題。

「京都 北区の殺人事件」

って、京都地検の女とか科捜研の題名ではないですよ。

実は私の家の近所で起きた事件です。

詳細は不明ですが、71歳の高齢者が殺され、78歳の容疑者が捕まったという事件です。

さすがに近所で殺人事件があると怖いデス...

2024年(令和六年)8月26日(月)の話題

今日は四天王の話題。

京都国立博物館が塗り絵を公開。

ご自宅のプリンタで印刷すると塗り絵になり、さらに文庫本カバーにもなるというシロモノ。

有難いのか、畏れ多いのか、よくわかりませんが...

この塗り絵というのが実はミソでして、四天王は皆様お顔の色が違います。

なのでお姿や持ち物を見なくとも、顔色で四天王の中のどなたかがすぐわかります。

この塗り絵にも色がメモ書きされています。

上手に塗れた方は会心の作をSNSで発表されてみてはいかがでしょうか。

2024年(令和六年)8月25日(日)の話題

今日も仁和寺の話題。

御影堂特別公開が始まりました。

弘法大師の御影堂といえば東寺が思い浮かべられますが、この機会に仁和寺の御影堂も是非訪れていただけたらと思います。

なにしろ

僧侶のみが立ち入ることができる内内陣へとお入りいただき、仏様とのご縁をより深く結び功徳を授かる特別な機会となっています。

なんです!

ところが気がかりなのが台風10号。

数日前までの予想進路では、

「関東は大変だろう...」

でしたが、現時点では

「京都、ヤバイですよ」

なのデス。

仁和寺の御影堂特別公開に行くなら、来週は避けた方が良いかもしれません。

ところで蛇足ながら、仁和寺の黒猫御朱印。

好評だそうです。

ネコ好きに身分の違いはないというものです(←個人的見解です)。

でも、このノリ...

「ウチのネコちゃんが一番可愛い❤」

ネコ好きでないと、なかなか理解されないような気もします。

2024年(令和六年)8月24日(土)の話題

いつまで続くのかこの暑さ。

それでも朝夕には多少秋の気配らしきものも感じられます。

二条城の夏祭りイベントもいよいよこの週末で終わり。

ゆく夏を惜しみにお出かけしませんか?

入城記念符は二条城の入城記念符歴代の中でも一、二を争うド派手さ!

こんな感じです。

美しいプロジェクションマッピングがウリのこの企画。

何でもかんでもプロジェクションマッピングとなると、多少シツコイ気がしないでもない...かな?

2024年(令和六年)8月13日(火)の話題

早いもので今日は迎え盆です。

皆様ご準備はいかがでしょうか。

実は仏壇のない家庭の方が多い現在、ナスやキュウリで...という方は少ないかもです。

子供の頃に

「なんでこんな人形作るの?」

と親に聞いて

「なんや、そんなことも知らんのか」

と小言を言われたものです。

「精霊馬」、「精霊牛」...現在の日本の風習として定着しているので、それはそれでよいことです。

でも、裸の王でもいけないので背景だけは知っておいた方が良いと思います。

お寺の御住職とお話しできる方はせっかくの機会ですので教えていただきましょう。

現在の「精霊馬」、「精霊牛」の理解は後付けで創作されているものです。

言ってしまえば、ただのこじ付けでした。

ネット記事はコピペが多いので、どこかの誰かが書いたものが歴史的事実かのように、コピペされて拡散されています。

そもそも皆さん、キュウリが馬に見えます?

ナスはどうでしょうか?

・・・・・・・

今や日本伝統行事のお盆は仏教伝来とともに日本に導入されているものです。

どうも1月と7月の2回あるらしいですよ、お盆って。

気になる方は住職に教えていただくか、「盂蘭盆会」のKWで図書館などで調べてみてくださいマセ。

「精霊馬」、「精霊牛」だけではありません、「迎え火」、「送り火」だって似たような割といい加減なものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

繰り返しますが、現在はナスとキュウリは「精霊馬」、「精霊牛」として理解されています。

歴史的な事実とか経緯とか、それも大事ですけどネ。

でもですよ、ご先祖様を想う気持ちが一番大切なんでしょうネ。

だらだら書いてしまいましたが「精霊馬」、「精霊牛」はこじ付けとはいえ、

早く帰ってきて欲しい

ごゆっくりして、満足して帰っていただきたい

という、ご先祖様を想う気持ちからのこじ付けだったのでした。

2024年(令和六年)8月12日(月)の話題

連日暑いです!

でも九州四国、そして神奈川県では地震があり、南海トラフ大地震の心配。

東北北海道では台風5号が上陸。

暑い暑いと言っていては申し訳ないです。

お出かけできる方は比叡山はいかがでしょうか。

暑さもしのげますし、精神も落ち着きますよ。

2024年(令和六年)8月10日(土)の話題

今日は下鴨神社の話題。

特別御朱印ということです。

今年はNHK大河ドラマ「光る君へ」ですから、紫式部。

でも神社的には何と言っても玉依姫ですよネ。

ちょっと面倒ですが大切なお話をさせて下さい。

下鴨神社と河合神社の公式見解では

  • 下鴨神社では大切な神様、玉依媛命 (たまよりひめのみこと)
  •  賀茂建角身命の御子神で、賀茂別雷大神の御母神です。
  • 河合神社の神様は、玉依姫命 (たまよりひめのみこと)
  •  神武天皇の御母神で美しいことから「美麗の神」とされています。

ですが、読みが同じ「たまよりひめのみこと」ということで混同されています。

京都観光の書籍ですら混乱しています。

下鴨神社に訪れていると「同じ神様」だと説明されているガイドさんもいます。

ネット情報、特にまとめ記事みたいなものではコピペで作成されますので、もはやカオスです。

「下鴨神社では玉依姫が祀られています」と結構書かれていますよ。

さらに言うと、全国各地に「たまよりひめのみこと」という読みが同じで、異なる神様が多数いらっしゃいます。

更に漢字表記も微妙に違っていたり、もう一文字漢字が付いていたり、さらに全く同じ漢字で違っていたり...

興味のある方は図書館などでお調べになってみると、驚くほど複雑なので半日以上かかります。

私などはオーバーヒートでそのまま眠くなりますが...

2024年(令和六年)8月9日(金)の話題

今日は五山の送り火の話題。

五山の送り火というのは8月16日の20時から京都市内の南以外の山々に5つの送り火が灯される行事です。

「大」の字が2つあるからでしょうか「大文字焼き」などと言われることもありますが、

京都では五山の送り火を大文字焼きと言うことはありません。

暑いですし、夜遅くなりますし、当日の天気もわかりません。

よろしかったら京都駅ビルのイルミネーションでいかがでしょうか。

点火順と時間も一応決まっています。

  • 大文字が20:00
  • 妙法が20:05
  • 船形が20:10
  • 左大文字が20:15
  • 鳥居形が20:20

ところで、五山の送り火は、お盆の行事で祖先をお送りする灯りだと説明されることが多いです。

もちろん、ウソとも間違いとも言い切れません。

そう信じ込んでいる方が多いからです。

でも本当は、何の目的で誰がいつ始めたのかわからない不思議な行事なのです。

面白い話があります。

山田クン、座布団一枚!

よくできた小話ですネ。

一応念のために書き添えますが、これは大喜利の類でただの洒落ですよ。

笑いを取るところですから、真面目に説明しないでくださいネ。

点火の順序も違いますし、「大」を「一」と「人」の意味だというのが洒落であることをほのめかしているのです。

なので、このタイミングで

「何をテキトーなことを」

とか

「おもろいこと言うなぁ」

とツッコミが欲しいところです。

「へぇ~、そうなん、知らんかったよ」

と真顔になられると話しずらい雰囲気になってしまいます。

話を戻しまして:

ちなみに五山の送り火も、以前は別々の山で別々に灯していました。

でも、それでは観光的に良くないということで五山一緒にやるようになったのでした。

はい、マジです。

それどころか「い」とか「蛇」とか様々な文字までありました。

ほんとに誰がどんな目的でいつ始めたのでしょうネ。

足利将軍説や弘法大師説、果ては中国の故事説までありますから、ご興味ある方はグーグル先生にお尋ね下さい。

あっ、今ではグーグル先生ではなくて生成AIに聞いた方が良いかもです。

いずれにしても、夜間は闇夜の世界だった昔ですから、さぞかし注目の的でしたでしょうね。

ライトアップのはしりみたいなものでしょうか。

さらに蛇足ですが、日本最初のライトアップは安土城の夜間拝観だそうです。

安土城に数えきれないほどの松明を灯して一般客を城内に入れたそうです。

この話はホント!

なんでも信長自ら拝観料を受け取っていたという記録があるそうです。

ほえぇ~!

信長って魔王じゃなかったんだ...

ディズニーランドの人みたいなもん?

「こんにちはー!ようこそ、夢の城へ!」みたいな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

他にも面白い話があります。

もちろん、完璧なまでにでっち上げですよ。

酒飲みというのは、飲むためとなると知恵が回るものです。

でも、そこがイイ!

2024年(令和六年)8月8日(木)の話題

今日はセミの話題。

蔀(しとみ)の金具にセミがデザインされています。

それをそのまま御朱印にもデザイン。

ちなみに蔀のセミ...割とよく見かけます。

大覚寺の近くだと仁和寺とか。

有名どころですと清水寺の本堂でしょうか。

ところで、セミの金具、遊び心という訳ではなく、しっかりと意味を込めてデザインされています。

上記大覚寺の公式SNSでも

セミは清浄な生き物とされ、平安時代には装飾によく使われました。

とあります。

なにせセミは肉食ではありませんので殺生をしません。

ところで、お寺でセミが重宝されるのには理由が2つあります。

最初は、

短い命(成虫で1週間と言われますよネ)を惜しまず一心不乱に鳴いて過ごす

その姿が、一心不乱に修行することに通じることによります。

もう一つは、

春秋も知らない、さらに今が夏であることもわからない、つまり

何もわかっていない

という戒めなのです。

セミはほとんど(7年でしたっけ)土の中で成長します。

そして夏の短い間だけ外界で過ごします。

つまり夏以外の季節を知らないのです。

もっと言うと、今生きているのが夏であることも知らないことになります。

つまり、

他の世界があるのも知らずに自分の知っている世界だけが全てだと思うなよ、

という戒めだそうです。

他にも、セミの声って結構遠くまで聞こえるので

仏の教えも遠くまでひろく知れ渡るように

という思いが込められているのだそうです。

まだまだ、いろいろ考えられそうですネ。

こうして思索を深める訓練をするのも禅の教えに通じるのかも...

(どちらかというと臨済宗っぽいです)

2024年(令和六年)8月7日(水)の話題

今日はお盆の話題。

毎日パリオリンピックや為替、株価の乱高下でテレビにくぎ付けですが、気がつけば来週はお盆。

とは言いつつ現在の京都ではお盆と言っても普段とあまり変わりません。

というのも、生活習慣が変化しているのは京都も他の地域と同じ。

仏壇でローソクや線香に火をつけることはほとんどなくなりました(火の用心のため)。

まして、家の前で火をたくのは危ない!

ということで去年ご近所で家の門口で火をつける光景を見かけることがありませんでした。

皆様の地域もそうだと思いますが、我が家のお墓も数年前からお供え物は禁止されています。

墓前にお供えしたい場合は帰るときに持ち帰ります。

サルや小動物が食べ荒らすためです。

もちろん火事の危険があるのでローソクや線香も使いません。

「お精霊さん」...

これも一部の人たちの用語(または観光用語)で、ごく普通の京都人は「ご先祖様」です。

(観光業に携わりながら申し訳ないですが実情です)

ごく一部の濃い京都人は「京都のしきたり」、「京都人の心」なるものにこだわっていらっしゃいます。

でも、具体的な内容というと割と人夫々だったり、曖昧だったりします。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「お精霊さんのお供え」?

こういうのって京都検定の弊害なのかなぁ。

我が家ではご先祖様が好きだったものをお供えしています。

また食事もいろいろ言われますが「京都人は祇園祭の期間はキュウリを食べない」と同じ類です。

回りの人に確認してみましたが

「家庭や宗派によって違いはありますが、この期間の食事は、精進料理であることが基本です。」

というより、暑いからさっぱりしたもん食べよう..でした。

8月16日の夜は「五山の送り火」。

これも「ご先祖様をお送りする」という感覚がゼロかというと、そういう訳でもありません。

しかし、正直なところ「ゆく夏を惜しむ」、「夏が終わるんだなぁ」という感覚でしょうか。

亡き両親もビール飲みながら送り火眺めてましたっけ...

ご先祖様、堪忍しておくれヤス。

・・・・・・・・・・・・・・・・

京都であろうとなかろうと、ご先祖様と過ごすお盆は形ではなく気持ちが大事ですよネ。

観光ガイドをしている立場からすると

「京都のしきたり」、「京都人の心」

をあまりアピールするとお客様のマウント取るみたいで逆効果です。

話す方はドヤ顔で気持ち良いかもしれませんが、聞かされる方はだんだん不愉快になってきます。

そもそも現在は京都市内でも普段の日常とそうは違わないので話を盛ったことになってしまいます。

ここだけの話ですが、そもそも仏壇がない御家庭も多いのです。

2024年(令和六年)8月6日(火)の話題

今日は仁和寺の話題。

仁和寺では8月8日から「黒猫」の特別御朱印の授与が始まります。

「んん? 仁和寺で黒猫...?」

と思われますよネ。

実はとても大切なエピソードがあってのものなのです。

なにせ日本最古のペット日記からきているのですから!

(日本最古のネコ自慢に思えますケド)

888年、父で先帝の光孝天皇の意思を継いで、ここ仁和寺を創建された宇多天皇。
その宇多天皇が記した日記(『 寛平御記』かんぴょうぎょき )に、即位前に父親から黒猫を賜ったことが書かれており内容は黒猫のサイズや特徴、毎朝乳粥を与えて可愛がる様子が分かり「その毛色は類まれで、他の猫はどこかぼやけた灰黒色なのに比べうちの猫だけは墨のような漆黒の毛色で美しい」や「歩くときは音もなく、まるで雲上の黒い竜のようだ」などといった溺愛ぶりが書かれており、現代の「猫ブログ」に通じる現・日本で最古のペット日記だとも言われています。この日記が書かれたのが889年2月頃。つまり仁和寺が創建され後も黒猫は宇多天皇と共にいた史実に基づいて【黒猫御朱印】が生まれました。

詳しくは仁和寺公式サイトにて:

特別御朱印「黒猫」2種 8月8日授与開始 | 世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺 (ninnaji.jp)

2024年(令和六年)8月5日(月)の話題

今日はパリオリンピックの話題。

公式SNSでは12日目が終わったと夕暮れのパリの景観を伝えています。

家でテレビを付けるとオリンピック中継ですよネ。

ニュースでもオリンピック競技結果などが伝えられてオリンピック一色の感があります。

そういう時、私はテレビのチャンネルを変えるか消すか、あるいは席を立ちます。

家族は選手の人を応援すればいいのにと不満顔。

いえ、

応援したいんですよ、本当は。

でも泣いちゃうのでハズイんです。

選手のあの眼差し!

もうその目を見ただけでウルウルしてきます。

なので家族が寝静まった後、テレビ録画やNHKプラス、TVerなど見て泣いてます。

そして今日!

家族は留守で、私一人!

思いっ切り泣いて応援します。

最高だぁー!

2024年(令和六年)8月4日(日)の話題

今日は茶碗の話題。

今夜のEテレで「掌で味わう 茶碗」が放送されます。

曜変天目も登場ということで見逃せません。

その曜変天目ですが、日本に、と言いますか世界に3椀のみ!

そのうちの一つは京都にあるのですがなかなか拝見する機会がありません。

藤田美術館にある曜変天目は、現在現物(もちろんホンモノ!)を眺めることができます。

現代のデジタル技術の進歩は驚異的です。

障壁画などのデジタル複製品の精密さは本物と見紛うほど。

でも、

曜変天目は画像でみるのと実物を見るのとでは、受ける感銘の深さが段違いです。

この機会に是非!

2024年(令和六年)8月3日(土)の話題

今日は平安神宮の話題。

「クラファン」などとすっかり馴染みとなったクラウドファンディング。

つまり募金、献金の一種です。

平安神宮の神苑に置かれていた最古の電車「京都電気鉄道電車」を修繕し、応天門西側(無料区画)に移設するという計画です。

鉄道発展の礎を築いた最古の電車「京都電気鉄道電車」を守る|平安神宮(平安神宮 2024/07/25 公開) – クラウドファンディング READYFOR

返礼品にはいくつか用意されていますが、「電車御朱印」と「電車意匠切り絵朱印」が用意されています。

これなど、御朱印本来の趣旨に沿った御朱印の授与ですよネ。

あわせて、「平安神宮百三十年祭記念」として御垣内特別参拝が実施されています。

[公式]平安神宮の見どころ情報「季節の便り」 (heianjingu.or.jp)

私も御垣内特別参拝させていただこうと思いっています。

2024年(令和六年)8月2日(金)の話題

今日も二条城の話題の続き。

NHK京都放送局が二条城本丸御殿の障壁画の映像を掲載しました。

公式サイトでは5分弱の動画で楽しむことができます。

二条城本丸御殿 室内を飾る“本物”の障壁画|NHK 京都府のニュース

NHK京都放送局のニュースでは

「200面余りの障壁画はすべてレプリカではなく本物が置かれています。」

と伝えています。

わざわざ本物だなんて言わなくても...と、思います?

実は二の丸御殿でも、昔は狩野派の素晴らしい障壁画の本物が置かれていました。

昔は..?

そうです、現在ではほぼほぼレプリカ。

本物は収蔵庫で保管されていますが、一部は有料(二条城拝観とは別料金)で見ることができます。

レプリカといってもデジタル複製ではなく、日本画家などの方々の模写です。

なので見た感じが結構違う障壁画もあったりします。

そういう意味で、なるべく早いうちに本物見に行った方が良さそうです。

2024年(令和六年)8月1日(木)の話題

今日から8月。

8月最初の話題は昨日に続き二条城。

長きにわたり閉ざされていた二条城本丸御殿。

ついに来月9月から一般公開されるようです。

(8月最初の話題が来月の話で申し訳ございません)

ただし!

ただしですよ、

二の丸御殿の絢爛豪華な御殿を見た後だと、修学旅行生なら

「しょぼっ...」

となるところです。

幕末の財政難の宮家の屋敷を転用したものですから、そこは豪華さではなく建築様式の美を見るようにしなければなりません

ここは我々観光ガイドがしっかり語り切らねばなりません!

これまでは書籍の写真でしか見ることができませんでしたが、NHK京都放送局の動画では最新の様子をうかがうことができます。

二条城本丸御殿18年ぶり公開へ “最高峰の建築”|NHK 京都府のニュース

蛇足ですが

二条城の本丸御殿は徳川3代将軍家光の頃に完成したもの。

もとの家康の頃にはなかったものです。

ですから家康の頃は今の二の丸御殿は本丸御殿だったことになります。

もつとも城というより将軍宣下の感謝を表現する天皇接待大宴会場で増築を繰り返したというのが実情です。

その二条城ですが、ご存じ明治維新で皇室の物となりました。

扱いは離宮。

当時、二条離宮をどう活用するかいろいろ考えられたみたいです。

本丸の天守も御殿も焼けてなくなっていたものですから宮家の建物が移築されることになりました。

櫓など解体してレンガ塀にするという、今では信じられない案も検討されたそうですよ。

パーティができるように台所を新設とかも。

その辺の詳しいデータは二条城公式サイトに「研究紀要」として掲載されています。

調査研究 | 二条城 世界遺産・元離宮二条城 (kyoto.lg.jp)

面白いのは在番の役人がお茶壺道中の警護にあたる話も掲載されています。

お茶壺道中って、実は地方でいろいろな話題が語られていますが実態はよくわかりません。

当時はお茶(碾茶)を運ぶいろいろなバリエーションがあったのだと思います。

つまり将軍家御用達のお茶壺道中の他に、大名や茶道家元、豪商などへの様々な仕向け先のお茶壺道中が並存していたのでしょう。

地元を愛し過ぎる人にとって、「お茶壺道中は我が町を通り..」と語りたくなるのは道理。

ここの「研究紀要」によると、将軍家御用達のお茶壺道中は中山道ではなく東海道で運ばれています。

(実は中山道の宿場では、お茶壺道中が我が宿場を通ったという話が多いのです...)

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