京都市バス「1日券廃止問題」観光ガイドからの提案

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京都市民、京都観光に携わる方々、そして1日券廃止後に困惑するであろうお客様。

みんなを困惑させ、ざわつかせている京都市バスの1日券廃止問題。

問題の根源は京都市交通局が1日券廃止の理由を

「市バスの混雑対策のため」

としていることにあります。

バス1日券の廃止 (kyoto.lg.jp)

この論理的矛盾の解消は京都市市会議員やマスコミにお任せいたします。

ここでは

  • 「市バス1日券廃止」
  • 「市バスの混雑対策」

について、観光ガイドの立場から提案いたします。

市バス事業を民間へ譲渡

1日券でこの現状では、市バス事業のみならず地下鉄事業も民間に移すべき状態にきていると思います。

でも、それを言っていても始まらないので1日券に限定して提案します。

廃止のみ言い切る

「市バスは赤字で苦しんでいます。

 市バス運賃増収のため1日券は廃止します。

 ご理解、ご協力をお願いいたします。」

利用者に正面から廃止をシンプルに言い切ります。

以上終わりです。

他には何もしませんし、言いません。

苦し紛れに変な説明を持ち出すと、反感を買うだけなので。

真摯で実直な説明こそが、市民や観光客の皆さんに伝わります。

地下鉄・バス1日券も廃止する

観光ガイドの現場での肌感覚からすると、

「市バス1日券」がなくなった?

 なら、「地下鉄・市バス1日券」で元を取ろう!

と発想します。

清水寺や金閣寺、銀閣寺など市バスを使わないと行けないからです。(タクシーなら行けます)

市バス1回乗車が230円ですから、5回乗車すれば230円×5回=1,150円。

地下鉄・市バス1日券が1,100円ですから、市バスに5回以上乗らないと損!

結果として市バスの混雑は相変わらず...

地下鉄・市バス1日券も廃止しないと運賃収入も増えませんし、混雑緩和にもつながらないと思います。

※「京都修学旅行1dayチケット」も廃止する必要がありますが、ここは別観点の議論も必要です。

「市バス1日券」廃止+「京都観光環状バス1日券」新設

新たに環状路線で市バスを運行させます。

東京で言えば山手線、大阪で言えば環状線のような。

その路線のみ使用できる「京都観光環状バス1日券」を新規発行します。

「京都環状バス」は京都市内人気観光地で市バスが混雑し、地下鉄や他の交通機関でのアクセスの悪いところを巡回します。

【京都駅】ー【二条城】ー【嵐山】ー【金閣寺】ー【銀閣寺】ー【祇園】ー【清水寺】ー【伏見稲荷大社】(これを環状に内回りと外回りで運行)

以前から金閣寺方面と清水寺方面をつなぐ直通路線が無く観光のお客様にご不便おかけしていました。

これで「災い転じて福となす」の解決ができます。

市バスだけでなく京都バス、京阪バス、JRバスなどに協同運用持ちかけても良いです。

タクシーで市バス乗車券を割引販売

実は、市バスのサービスが良くなりすぎるとタクシー業界に申し訳なくなります。

観光ガイドをしているとタクシー運転手さんたちのご苦労がよくわかります。

そこで、一定金額以上のタクシー乗車をされた方に

市バス回数券の1枚(230円)を200円で販売する

(タクシー1回乗車でお一人様1枚限り販売)

というアイデアはどうかと思い続けています。

タクシー会社や個人タクシーと割引販売契約を締結するのです。

行きはタクシーでスマートに、帰りは市バスでお得に、です。

市バス混雑緩和だけでなく、お客様にもメリットが出ます。

他にもやれることはある...

やりたくないから「見える化」みたいな謎の文章作成にはしるのかもしれませんが。

市バスの混雑緩和なら、すぐにもできることがたくさんあります。

  • 100系統バスの運行再開
  • 直行便の新設(「金閣寺ー京都駅」、「清水寺ー京都駅」など)
  • 207系統を全便京都駅八条口経由とする
  • 臨時便の増発、弾力的な運用

京都駅で三十三間堂、清水寺方面路線の長い待ち行列を見れば臨時便の運用タイミングはよくわかるハズ。

・・・

市バスが混雑しているのは、市バスに乗りたいお客様がたくさんいらっしゃるということです。

こんなことは有難いことだと思わなければなりますまい。

京都市交通局の皆様、ここが踏ん張りどころですよ。

どうぞ、気張っておくれやす。

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