令和七年(2025年)1月の京都から

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令和七年(2025年)1月12日(日)の話題

今日の話題は「抹茶」です。

NHK京都放送局では表千家で「初釜式」が行われたと伝えています。

今の時期はお茶が美味しい時期です。

寒いから暖かいお茶が美味しい..ではありません。

お茶はこの時期まで熟成させると美味しさ(旨味)が増すからです。

と、思いますよネ。

新茶は若々しい味わいがあるのと同時に、その年のお茶の味わいがどうなのか事前確認ができます。

そして11月ごろまで、楽しみに待つのです。

これ、

けっこうワインに似ていますよネ。

その年の味わい、ビンテージです。

ボジョレーヌーボーでその年のワインの味に思いをはせる...

でも、お茶がワインと違うのは何年物というのは無理なんです。

お茶の葉、つまり茶葉を摘んだ後、即(速攻で)蒸します。

特に宇治茶は他の産地と違い、超浅蒸し!

発酵を止めるための蒸し時間が短いのです。

なので長期保存はできません...その分、美味しいですヨ。

と、ここまで書いておきながら抹茶は製造方法が違います。

ほとんどの生産者は蒸しません。

強制的に機械にかけて乾燥させます。

ざっくりに言ってしまうと、

先端の茶葉の茎など取り除いた部分を乾燥させたのが「碾茶」になります。

(青海苔みたいな香りがします ← 個人的見解)

その碾茶を石臼で挽いたものが抹茶になります。

ふだん急須で飲むお茶は蒸したもので「煎茶」。

煎茶を挽いて粉末状にしたものは「粉茶」、抹茶ではありません。

江戸時代のお茶壺道中では、新茶が摘まれて宇治から江戸に運ばれるのですが、

お茶壺の中身は碾茶。

江戸手前の山梨県や神奈川県の風穴などで秋まで貯蔵、熟成されていたようです。

今でも茶道教室などでは11月に「炉開き」といって、その年の新茶を熟成させている茶壷の封を切ります。

さて、その抹茶ですが...

(ようやく今日の話題)

普段、甘味処などでいただく抹茶は「薄茶」。

茶道の方は「お薄(おうす)」と言います。

それに対して、ここで回し飲みしたと伝えているのが「濃茶」。

本当にドロドロです。

茶道で言う「茶会」のメインです。

これ、一度飲まれるとわかりますが、お茶の成分が強すぎてトランス状態になります。

薄暗い茶室の中で、濃茶の回し飲み...

千利休さん、考えましたなぁ、という感じです。

長くなりましたが、最後にどうしても一言だけ。

表千家、裏千家といいますよネ。

これ、家があるのが小川通の表にあるか裏にあるかによります。

表社会と裏社会みたいな陰と陽の区別ではありませんので、念のため。

ちなみに薄茶をみると全面泡立ててあるのが裏千家。

泡が半分もないのが表千家のお点前です。

これには、それぞれにちゃんとした理由があり、

  • 裏千家:ダマにならないよう十分に茶筅で攪拌する
  • 表千家:茶会では特別高品質な抹茶を使用するのでそもそもダマにならない

らしいです。

令和七年(2025年)1月11日(土)の話題

今日の話題は「寅」です。

まぁ~ かわゆいネコちゃん。

ではありません。

寅ですよ。

勝林寺では新作手書き御朱印「達磨さん」を授与中と伝えています。

「初寅会」のタイミングなので、京都市内はトラトラトラです。

でも、今年は寅年ではなく巳年なのでお間違いの無いよう。

こちらはイノシシ。

1月10日も金のイノシシおみくじが授与されるようです。

でも、今年は亥年ではなく巳年なのでお間違いの無いよう。

令和七年(2025年)1月9日(木)の話題

今日の話題は「南天」です。

祇王寺では冬の限定御朱印を授与中と伝えています。

祇王寺の季節朱印(冬)、巳年の意匠が施されています。

また南天がイイ感じにあしらわれています。

南天...

縁起物だと思われています。

ネットで検索されると

「難を転じて福をなす」から「難・転」で「ナンテン」、つまり「南天」だという説明がズラ~リ。

なるほどねぇ。

また南天の実の赤さが神社の建物の赤と被るのでしょうか、「厄除け」だという解説も。

驚くべきは、南天を植えるのにはこの方角が良い、という指導まで...

世間で共通認識として根付いているのであれば、それはそれで良いのでしょう。

あの達磨大師でさえ縁起物にされてますから...(涙)

でもですよ、

お寺で南天が大事にされているのは、実は別な理由があります。

と言いますか、孟宗竹とか豆腐とかお茶などと一緒で、

必要があって日本に持ち込まれ大切にされてきた物のなかの一つなんです。

御朱印めぐりをされていると、神社では神職の方々、お寺では僧侶の方々のお話を伺う機会があります。

まさに御朱印による「ご縁」ですネ。

南天についてもお話を伺う機会があるかもしれません。

詳しくはお寺で教えていただければと思いますが、よく伺うのは以下のようなことです。

  • 南天という名称は、南天竺のものとされていたので「南天」
  • 南天の葉に防腐効果があるため食べ物の保管に必要
  • 南天の実は「喉の炎症」「咳」に効果があるため、読経や声明で喉を酷使する僧侶には必須

こうした用途や効能などはお寺に伝わる書物などに詳しく書かれているそうです。

・・・・・・・・・・・・

ここでご注意!

「南天は難を転じるからきている縁起物だよ」

という話の際に

「いやいや、違うよ。そもそも縁起物ではないから!南天竺からきているから南天だし」

と言いたくなるかもしれませんが、やめときましょう。

多分嫌われます。

令和七年(2025年)1月8日(水)の話題

今日の話題は「節分」です。

壬生寺は今年の節分会の日が変わると伝えています。

となりがちな節分。

節分会、つまり一言でいう節分は、

立春の前日であり、立春は太陽黄経が315度となる日である。このように、間接的に天体の運行に基づいているので、日付は年によって異なり、また未来の日付は軌道計算に基づく予測しかできない。

節分 – Wikipedia

なので、圧倒時に2月3日なのですが、まれに2月2日の時もあれば2月4日の時もある、ということになります。

これから節分にかけて、様々なメディアで「節分とは...」のプチ情報が繰り返し流れてきます。

なぜそんなにネタがあるのか?

それは起源が古すぎて良くわからないので、どうにでも話を盛れる!

これに尽きます。

とは言っても「葵祭」も起源がわからないほど古いのですが、畏れ多すぎてテキトーな話はあまり耳にしません。

しかし節分は広く庶民にまで広まっていますので、面白可笑しい(ほぼデタラメ)な話に事欠きません。

京都でも一条戻り橋で鬼の目撃情報があり、百鬼夜行と関連付けられることもあります。

(一般的な百鬼夜行は古道具が変化したものとされています)

平安時代では大晦日が「鬼は外!」の日。

平安時代の宮中は、現在の京都御所よりずっと西、千本通りの方ですから

宮中から追い出された鬼たちが東の堀川通の方に逃げてきたのが目撃された、

ということになります。

京都では、その後鬼たちが向かう先が方角順に決まっているのですが、諸説ある話(つまり後世の後付け)ですので控えさせていただきます。

いずれにしても今年の節分は2月2日の日曜日。

天気が良ければ良いですネ

令和七年(2025年)1月7日(火)の話題

今日の話題は「蛇ケ池」です。

大福寺では蛇ケ池と元三大師の御朱印を授与されています。

元三大師の解説も付けられています。

元三大師はとにかくエピソードの宝庫なので、御朱印のお姿についてだけでも話し出したら止まらなくなってしまいます。

お正月の一月三日が命日であることから元三大師と呼ばれていると言われています。

御本名は「良源(りょうげん)」で天台宗の高僧です。

関心がおありの方は、京都では延暦寺か蘆山寺で詳しく知ることができると思います。

話を戻しまして

大福寺の御朱印の「蛇ケ池」にぎゅっと絞ってお話します。

「蛇ケ池」って全国各地にあります。

千とかの接頭語が付いて「千蛇ケ池」という場合も多いです。

ここでの「蛇ケ池」とは、比叡山にある「龍が池」のことです。

という皆様の声が聞こえてきます。

いやいや、ちょっとお待ちください。

細かくお話すると最初は蛇なのですが弁天様をお祀りするようになり龍になったのです。

ですから昔は「蛇ケ池」、その後「龍が池」なのです。

ちなみに「龍ケ池」とか「竜ケ池」とか書かれることもありますが比叡山の龍ヶ池弁財天社にある

現地の案内板では「龍が池」と記されています。

その案内板を文字起こしすると以下となります。

相手を上手く言いくるめて、小さくさせて捕えてしまう、

説話・昔話などで繰り返しでてくる作戦ですネ。

でも、この元三大師の「小さくなって私の手の平に乗れるか」というクダリ...

はこの話から使われるようになった言い回しだそうですよ!

怪しい投資とか詐欺が多いこのご時世「蛇ケ池と元三大師の御朱印」効果あるかも、デス!

令和七年(2025年)1月6日(月)以前の話題はこちら:

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