2023年(令和5年)6月の京都から

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2023年(令和五年)6月21日(水)の話題

蘆山寺で夏季限定御朱印の授与が始まりました。

まだ6月ですが桔梗が咲いていました。

以前、話題として取り上げましたが桔梗は昔(平安時代とか)は「あさがお(朝顔)」と言われていたそうです。

源氏物語に登場する朝顔の斎院という女性がいますが、現代なら桔梗の斎院かも。

2023年(令和五年)6月20日(火)の話題

今週末、萬福寺で「舞妓はん撮影会」があります。

ただし、これは写真撮影技術を磨くための催しです。

「写真は SNS、Webサイト等に投稿することは禁止」

「動画の撮影は禁止」

ですゾ。

2023年(令和五年)6月19日(月)の話題

よりにもよって南禅寺境内でお金を要求事件。

南禅寺公式SNSで拡散希望とのことです。

2023年(令和五年)6月18日(日)の話題

京都市内のあちこちで見かける「茅の輪」。

これは「茅の輪(ちのわ)くぐり」という、今年前半の罪穢を祓うとともに厄除け祈願をするものです。

京都御所隣の護王神社では、「茅の輪くぐり」にあわせて特別御朱印も授与されています。

この「茅の輪くぐり」、今では京都に限らず日本全国で行われています。

「茅の輪くぐり」の由来や作法については諸説あります。

ところ変われば...といったところでしょうか。

茅の輪のところに、こういう作法で祈願するようにと注記されていることも多いです。

ただ団体さんの参拝など混雑している折には、担当の方が

「どんなくぐりかたでも一緒ですから、一度お通り頂いたら先に進んでください。」

などと案内したりしています。

葬儀会場での「お焼香は一回だけにしてください」みたいなものでしょうか?

(微妙に違いますかネ)

いずれにしても、

「今年半年の穢れが祓えてリフレッシュ、後半は清浄な気持ちで迎えられそう!」

というお気持ちになっていただければ、それが一番かと...

2023年(令和五年)6月17日(土)の話題

6月も半ば過ぎですが、早くも来月の祇園祭の話題です。

(まぁ、京都人からすると遅いくらいですが)

毎年この時期の月刊京都は当然のことながら祇園祭特集!

私もさっそく購入しました。

見てみた印象としては、昨年2022年の写真をふんだんに盛り込んでいるナ、と感じました。

なので、祇園祭の歴史などを詳しく知りたい方はお近くの図書館などで専門書籍類をご覧ください。

ところで、特集のメインは宵山と巡行の2本立て。

普通に考えれば祇園祭と言えば山鉾巡行かと思います。

一方でお楽しみは宵山の方ではないかと思いますが、皆様いかがでしょうか。

夏の夜空に山鉾の提灯の灯りとコンチキチンの囃子...

月刊京都の表紙を見ていて改めてそう感じました。


2023年(令和五年)6月16日(金)の話題

大覚寺の新しい刺繍御朱印「蝉-宸殿-」。

これは限定御朱印ですから、ご用意いただいているものが終われば終了となります。

蝉のように儚い?御朱印と言えるかもしれません。

蝉のように儚い...と書きましたが、蝉の成虫の寿命が短いと言われているからです。

子供のころから聞かされてきた話:

「蝉は地中に1,2年、しかし成虫になってやっと外の世界に出ても1週間しか生きられない」

そんなわけで

可哀そうだから蝉を捕まえたりしてはいけない

とか

蝉がうるさく鳴いているのは、短い命を精一杯生きているからだ

などと聞かされてきました。

御朱印に選ばれたり、お寺の調度品や家具の意匠として用いられるのも、そうした蝉の儚い一生からきているのかも、と思っていました。

清水寺の舞台(本堂)の蔀の止金具も蝉(こちらは真っ黒)ですよネ。

大覚寺によると、以下の理由が解説されています。

その生涯において一切の殺生を行わないことから、とても清浄な生き物と考えられています。
仏教の大切な戒めである『不殺生戒』を守る清らかさの象徴として用いられています。

ご朱印 – 旧嵯峨御所 大本山 大覚寺 (daikakuji.or.jp)

なるほど、『不殺生戒』からきていたわけでしたか。

我が事ながら不見識を恥じるばかりです。

そういえばガイド仲間の知人は、蝉のように大声でお経を唱えるためだとか言ってましたが、それも違っていたわけです(それとなく伝えてあげなくては)。

ところで蝉、実はけっこう長生きしているらしいです!

地中では数年どころか10年以上!も生きている種類もいるらしい(アブラゼミは6年だそうです)。

成虫になっても1か月くらい生きて蝉もいるようで、高校生が調べてニュースにもなったそうです。

蝉から学ぶことはまだまだ多そうです...

2023年(令和五年)6月15日(木)の話題

北野天満宮の「東風」。

立派なケヤキですネ。

でも「東風」とくると頭に浮かんでくるのが、ケヤキではなく梅の木の有名な和歌。

 「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」

これは大鏡に掲載されているのですが、

拾遺和歌集では

 「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」

という微妙さ。

そして結構多くの人が菅原道真の傑作として百人一首に選ばれていると思っています。

ところが実際に百人一首では選ばれているのはこちら

 「このたびは幣も取りあへず手向山紅葉のにしき神のまにまに」

「このたび」が「この度」と「この旅」にかけているという軽妙さ。

現代の私たちからすると掛詞より「東風吹かば」の方が心に滲みる気がしませんでしょうか?

ところで...

一夜で菅原道真のもとに飛んで行った梅の木。

実は途中(神戸)で力尽きて落ちてしまった松の木伝説もあります。

一番涙を誘うのは、飛ぶこともできずに菅原道真に世話してもらった庭で枯れてしまった桜の木...

ひょっとしたらこのケヤキの「東風」。

自分だけは...と頑張って幾世代も生き抜いて、菅原道真への想いを現代に伝えている...

のかも知れませんネ。

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